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偽装の生活
 
窓から見える太陽は既に西に沈みはじめていた。
アルトはベッドから出て、PCに向かった。
アルトはPCのスリープを解除して、まず、5ちゃんねるの専用ブラウザを見た。
「よし、昼間に俺の悪口を書いている奴はいなかった」とひとりごちた。
アルトは「今日の夕飯は餃子」と今日も5ちゃんねるに専用ブラウザで書き込んだ。
そして、流しの前に立ち、炊飯器の中をのぞいた。
まだ、米は食べらるれかを確認した。
アルトはその米をどんぶりによそって、業務ストアで買ってきたふりかけをかけ、机の上で食べ始めた。
「ああ、餃子を食いたい。でも、今月はおやじからの仕送りがない」
アルトが5ちゃんねるに書き込んだ夕食は願望だった。
そして、「風呂行く」とコメントを書いた。
公にはマンションの共同浴場ってことになっている。
たしかにそのとおりだ。
おやじがバブルの時に買って、いまや資産価値がないリゾートマンションに住まわせてもらっていた。
アルトは実家で暴れたりして、家族の手に負えなくなり、リゾートマンションに隔離されたのだ。
共同浴場に入った途端に先客は出ていき、大きな空間を独り占めした。
もちろん、アルトはマンション住人に関わられること避けられているなんて思っていない。
アルトは身体も洗わず、共同浴場から出ると部屋にもだった。
そして、アルトは太陽が登ってくる時間まで5ちゃんねるを眺め続けた。
少し個人情報をもらした奴がいた。
その痕跡からソーシャルハッキングをした。
そして、本人を特定したようなほのめかしのコメントを書いた。
アルトは、自分の聖域に入り込んでくる邪魔者は排除しつづけた。
それが生きがいで、プライドだった。
太陽が東に登ったので、アルトはベッドに入った。
今日も邪魔者を片付けてすっきりした気分で眠りはじめた。
2020/12/05 (土) 21:08 公開
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感想・批評
これは細部を詰めたらもっと面白くなりますよ。
1:  </nqpQ0xu>  2020/12/10 (木) 23:26
ひやとい
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