青い虹 |
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ひやとい: 第何回か忘れたけどチェリーウィークバトル優勝作 お題「青」 |
イスタンブールの安宿で待ち合わせる事になっていた。 モルドバからはイスタンブール経由で来るのが安くつくということだったから、それに合わせたのだ。 ブローカーがいうには、多少の英語教育を施してあるらしいということだった。 日本に連れて行くので当然日本語を教えこむつもりだが、ルーマニア語にはあいにく不案内なので、その分は苦労をしなくて済む。 ブローカーは、表の顔は貧困国であるモルドバに支援活動を行うNPO法人の下働きだが、法人の給料だけでは帰国後の生活が不安だという事で、身を投げ打って家族を助けたいという少女を、金持ちに引き渡す手助けをしている。 東欧系の少女は美しい娘が多く人気が高いということでずいぶん待たされたが、連れてこられる少女も因果を含められているらしく、とても従順ということだった。 家族の生活もかかっているだろう。 その手助けをしてやってると思えばいい事だった。 やがて、指定の時刻にブローカーが来た。 事務的な打ち合わせをすると金を渡し、ものの数分で彼は帰っていった。 後には少女が残った。 往年の人気体操選手を思わせる美しさが、不安げな表情で少しだけゆがんでいた。 少女に、腹は減ってないかと英語でいうと、こぶしを堅く握りしめ、ただ首を振った。 「心配することはない」 言うと少女をソファーに座らせ、タバコに火をつけた。 帰国し、さまざまな手続きを済ませると近場のマンションに連れていった。お互い、用件があるとき以外は無言だった。 とある同好の士の養女という事にした。 彼が別の国から少女を連れてきていたので、その養父になっている。そのかわりにという事で、彼に養父になってもらったのだ。自分の養女ではあとあと具合が悪い。 シャワーを浴び一息つくと、話しかけた。 「俺が何を望んでいるか、聞いてきたかい」 少女は少し頷き、おずおずと上着を脱ぎ始めた。青い瞳がゆらぎながらも、口は食いしばったかのように真一文字だ。 青い果実。 全裸になった少女には似合いすぎるほどの言葉が、つい浮かぶ。 「心配することはない。身を任せていれば、それでいい」 少女をかかえると、寝室に入った。 少女にならって全裸になると、共にベッドに入る。 少女はすぐに、奉仕をはじめた。 処女じゃない方がいい。 ブローカーにはそう伝えていた。 すべてを一から教えるのは、不惑にさしかかった男には面倒だ。 ただ、好みの女とやれればいい。 多少好みが若すぎ、ではあるが。 少女の口には大きすぎるほどのものが、苦しげな表情から吐き出されては包まれる。 それをただ、じっと見つめる。 ぼうっと入る映像に癒されるままだった。 気づくと少女も、スロートしつつ左手を使い慰めている。 面倒はいやだ。 これだけ仕込まれていれば、それはもうないだろう。 適当にやめさせると、今度は少女の下腹部に顔を埋めた。 たちまち少女の口から歌が聞こえる。 埋めてから少し時間が経つと、歌は段々激しいものへと変わっていった。 たまに表情を見ると身も世もない感じだったが、気づくとこちらに青い眼で合図を送る。 しばらくその合図には気づかないふりをして、少女が我慢できなくなるのを待った。 ふと、少女の体が小刻みに震えだした。 限界だろう。 下腹部から顔を離すとベッドから降り、その時が来るのを待った。 思惑通り、すぐに限界が来た。 少女は青い眼を一瞬おおきく開き、そしてすぐに閉じると、下腹部から勢いよく、虹を描き出しはじめた。 「ああ、ああああ……」 虹は弧を高らかに描くと、やがて床を海に変えていく。海に到達するまでの虹が、道筋に細かい飛沫を携えながら、光を細かく乱反射させ、一種のイルミネーションを作っていった。 まだ経験の少ない少女が、集中的に刺激を受ければ、こうなる。 わかっていたことだったし、それが狙いだった。 処女ではないといっても、まだローティーンの子供だ。大人の身体を持つにはまだ時間がかかるだろう。 しばらくは、楽しめそうだった。 思うと、しばし痙攣する少女の身体を洗うため浴室に向かった。 夢だった。 少女特有の、その瞬間に立ち会える事が。 男でもまだ経験の少ないうちは、亀頭を激しく刺激されればそうなる。 ましてや、まだ青い果実とも言えるような少女ならば、なおのことだ。 処女であるなしは問題ではない。 少女である証が、重要なのだ。 寝室の掃除が終わり、浴室から出た少女にミネラルウォーターを渡すと、ソファーに座った。 静かな別荘に連れて行くつもりで、考え事をした。 ふと視線を感じて振り向くと、青い瞳が、さらに青く燃えていた。 |
2014/03/02 (日) 23:26 公開 |
作者メッセージ
アリもなくなったわけなんで、現フォにないやつを上げていこうかと思います。 |
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