屋根やね |
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はい、どうもー。 スーツ姿でお茶の間に笑いを提供する、ザ・スーツ。 スーさんって呼んで下さい。 今日はオープン初日のこのスーツカンパニー前、単なる路上でお届けします。 初夏っってもスーツすげえ暑いから、スーツなんて着るもんじゃないよ、ってのは 言えないお約束なんですが。 ってお客さん、暫定的お客さんがいっせいに僕のとこに走り寄ってくるってね なんぼなんでも、にわかファンのくせに熱烈すぎるでしょ! 熱烈すぎて、僕を通り越してるしね、ってなんでやねーん。 後方捻り突っ込みを繰り出して決まった、10.0。 虚空を叩く手の先に見えるは、屋根。我らが金づるスーツカンパニーね。 あ、我らとかいいつつ昨日、コンビ解消したけどね。 ツーよ、さらば。 スー族は人に去られる運命なのやもしれぬ。 誰も彼も皆、目の前から居なくなるんだから、もう。 ま、大雨が突然降ってきたしねー。とりあえず屋根。わかります。 そんで10.0の美少女。うん、そう。わからないけど。 髪が張り付いてて顔がよく見えないとしても、男としては 自分半径3メートルは美少女でいてほしいんでね、そう信じておきます。 頼むよ、信じさせて。 初夏だけど、夏本番にしか現れないような白い着物とか、俯きがちとか 違うよね、幽霊とかじゃないよね? 清楚系で白い服☆しかも和服美女☆を狙って結果残念ってだけだよね? 頼むからそのまま顔見せないで失せろ。な?しかもなんでずぶ濡れだよ。 屋根仕事しろ。 そう思うも虚しく、うわ、すっげえな、 顔も100点満点中の10.0な。顔、そもそもなくない?何処だよ目とか、鼻とか。 死ねよ、あ、死んでる? だから、火事場後のお店なんてオープンしたって駄目だっつー話だよね。 呉服屋跡地に洋装店ってのも喧嘩売ってるよね?知ってた、知ってたから。 だからこっち、見んな。可及的速やかにお家に帰らせていただくから。 |
2015/08/02 (日) 00:59 公開 |
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