魔法のランプ <文芸部祭り参加作品> |
つむじ風 |
凍えるような真冬の風が縦横無尽に吹きすさぶ切り立った崖の上で思いを馳せながら僕は後悔していた。人類が衰退していくのを。 僕は魔人だ。 ある日、魔法のランプにより僕はこの世界に呼び出された。 呼び出されたのは実に1000年ぶりのことだった。 呼び出された場所は今、僕が立っているこの場所だ。 呼び出したのは男だった。男は顔は髭などを剃っておらず、髪もボサボサで体はでっぷりと太っていて、まるで熊のような雰囲気を感じさせた。 男は最初僕を見て腰を抜かしていた。 だがしばらくすると男は落ち着いてきた。 男はこの場所は自殺の名所だと言った。 僕は男としばし会話をした後、呼び出された使命を果たす為に男に言った。 「僕を呼び出した君の願いを三つだけ叶えてあげよう」 僕が言うと男は、にぃっと小さく笑った。 「本当に願いを叶えてくれるんだな」 「ああ」 彼は願いを言った。 そして僕は願いを三つ叶えた。 男の願いはこうだった。 一つ不死身にして欲しい。 二つ無限に大量の大便が出るようにして欲しい。 三つ誰にも捕まらない超高速移動出来る翼が欲しい。 男は「俺が世界の覇者だ」 そう言って男はここから勢い良く目にも止まらぬ速さで飛び立った。 男は今、世界中の空を誰にも捕まることなく猛スピードで飛び回っている。 世界中の空の上から大量の大便の雨を降らせながら。 今世界中の人々が大便の雨を恐れ家に閉じこもっている。 |
2013/12/22 (日) 13:01 公開 |
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馬鹿馬鹿しすぎて吹いたとのことで、馬鹿馬鹿しさが売りの作品なので良くないとの評価ですが、自分的には嬉しいです。
読んで下さりありがとうございました。
※感想返信、皆一緒に投稿するつもりだったのですが、パソコンで上へ移動した時ミスター簡素マンさんの感想を見逃してしまい最後に感想を書くことになってしまいました。