「人の心に気づいてくれることを願っている」
悪い人に対峙するとき、そんなことを僕らは思っているかもしれない。
しかしそれで死のうと思う人は鬱(?)とか、生存本能が逝かれているのだと思う。
主人公は取り敢えず、家に帰ってホットレモネードでも飲んで、毛布にくるまって、病院へ予約の電話を入れろと思った。

今回のエントリー作の中で「冬」と「衰退」が無理なく混じり合って感じられた一品。

「劇画調ポスターで「痴漢撲滅!」 - JR東日本など19社局がキャンペーン」とかやってますね。どの世代がターゲットだよ？ みたいな。

普通（昭和的な意味で）に面白かったです。
これからの高齢化社会を考えると、あまり日常的になって欲しくない話かもです。
（3さんに言われてみると、以前アリで似たようなアイディアのをもう少し重い筆致で、見かけたことがありましたか。二番煎じというほど特殊なアイディアでもないように思いますが）

入りの一文が、色々と収まりが悪く感じます。
願いをする人ではなく叶える魔神の方が主人公なのは面白いかもです。

会話の入り辺りで、コミカルな映画のようなシーンが思い浮かびました。

１．太一が人生の中でどのような出来事を屈託と感じたのか、
２．「うーん、やっぱり止めておくよ。おれの人生は屈託だらけだけど、そう捨てたものでもないんだ」と思った根拠。

バー＋妖精ということで、
星新一風のショートショートを期待すると、上記２点の説明がすっぽ抜けていて、明朗会計とはいかないわけですが、
何かと選択を突き付けられる現代社会においては、優柔不断、面白いかもしれませんね。（すこしイミフな感想になってしまいました）

どこかの地方文学賞受受賞作品で似たような文体の作品を目にしました。接続詞や句読点を除いた文章に終始するのかと思いきや後半では文体が平坦になっている。当初のまま一貫した文章も見てみたいものです。内容は駅におり

・ちょっと粋ないい話で纏まりがまーまー良い。

・何かもうひとセンス、リアルに触れるようなアクセントが欲しい。
（ブルックリン、記号的になってしまっているけど、
2013年12月のブルックリンってどんな感じだろう？ 登場人物の名前はどこからきたのか？）

・ラスト近くで「航海」と「後悔」。読みがかぶっているのが今一。

・アニーが内装を指摘しているさまが、２ｃｈの当該スレで要望を出しているカキコミに被って見えるが……ラストが綺麗なので気のせいかもしれない。

大雑把なノリの作品が多い中、
読みのクラッチを切り替える前に、二段目の細かい描写に入ってしまうせいか、読むのがやや億劫に感じた。

三段目以降、繊細な心象でみせるには極めの細かさが足りない。
また筋がもう少し滑らかに追えるといい。
〆切までが短かったようなので、読者的に贅沢な要望かとは思うが……

読んでいて関係のないこと思った。それはこの5枚以内という掌編では、小説の本当の面白さはだせないのではないか。1場面だけで面白くするなんて、本当に玄人をそろえないと無理だ。この作品で言えば、人物に感情移入を数行でするのは無理だし、場面転換によって人物を思い直す楽しさもない。場面転換は尺的に入れるのが難しい。綺麗にまとまっているが、綺麗にまとまる時に、あまり自分の気持ちを奪われるということもなかった。

半分ぐらいが臨場感的じゃなく、説明的であること。

馬鹿馬鹿し過ぎて吹いたｗ

＜良くない＞