阿蘇そして与謝 |
サイクロン: 創芸1回戦ー落ちこぼれ作品 |
芳賀徹が『みだれ髪の系譜』の冒頭で触れたのが、与謝野晶子の書いたものを代表例として挙げた、水に融ける女の黒髪のイメージだったと思うが、詳しいことや正確なことはまったく覚えていない。ま、彼ごときに何か大事なことが分かる訳もないので、それ自体は良いのだが。「春闇」という御題について少々頭を巡らしたばかりに、素晴らしいことを発見したお礼として、お祭りの賑やかし役の一人を勤めさせてもらう。無論、私はアウトサイダーとして祭には参加しない。 春闇とは、月の出ない春の闇のことらしいが、大体は戸外の春の夜の湿った空気を指すものだろう。 曰く、硝子戸に洗ひたてなる春の闇 上田五千石(うえだ・ごせんごく)。 これほどに、上の意味を呈した俳句はないだろう。だが、俳句の17文字や和歌の31文字では限界がある。欲を言えば、「春闇」には春らしい悪戯や乱暴さが必要だ。加えて魔も。簡単に言えば、スケベで、いやらしくて、トンデモなことを、ドサクサ紛れに、どんどん放言しなさい、ということだ。何、もう既に一杯やってる?それは失礼した、では(笑) |
2014/03/03 (月) 04:47 公開 |
■ 作者<W01Sf2/U> からのメッセージ 春闇 |
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感想・批評 |
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2: <720JgmEI> 2014/03/06 (木) 02:20 覆面ジャッジ |
1: </MFAiokL> 2014/03/03 (月) 06:18 |
どうしても強い。
春は色にたとえると『ほのかなぬくもりが感じられる、うす桃色』……か
だけれども、さまざまな言霊を袖に投げ、やはり……
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少しあかりて、
紫だちたる雲の細くたなびきたる。
春の闇のあとに控える場面は、このとことに尽きる気がします。