ちゃんと伏線張ってあるエッセイも珍しいというか。
いや小説なんだろうなあこれは。まあどっちでもいいけど。

知らないってことは恐ろしいものですが、忘れるってことも時には必要ですよね。
どうもです。

身分証明には他者の承認が必要ですよね。免許証とか。
どうもです。

神という言葉が聞こえたら、頭を垂れるのか空を見上げるのか
はたまた恐れを感じるのか
人以外の存在がなければ、人であることを確認できないのか

感じる心ってのは
日常に疲弊して減る物で
じゃあ増えたりもするのかって
過ぎ去った時間みたいに
一度どこかへ行ってしまったら
もう戻ってこないものもあるって
ことから目を背けて
朝と昼と夜と休憩を取りながら
人混みの中を歩きながら
あいつどうしてるかなって
思うことが
あの頃どんな顔してたか
あいつの顔は思い出せるけど
その中には自分はいなくて
どれがホントの想い出かなんて
忘れちまったよ

相変わらず、何段論法か分からないが素敵な論理で、爽やか。埋もれさせてるのはもったいないな。

どんな動機であれ、人の役に立っているということは単純にすばらしいと思いますですよ。

ありがとう！ 馬鹿にしやがって！

おめでとう！
成功を収めることができたね。

序盤の文体は古井っぽかったけど、だんだん進めていくうちに離れて行って、普通に終わった感じ。題材が古井っぽくないというか、古井みたいな小説をというわりに内容を短く詰め込み過ぎと言うか。企業内学校でのエピソードだけでも何作の小説が書けることやら。
しかし、〜みたいな小説を書こうと試してかえって〜との違いが明確に出てきて、自身の資質がある程度見えるようになるのはよくあることなので、その意味ではりっぱに小説的な役割は果たされていると思いました。
内容はぶっちゃけ人生挫折話なので、因果応報的なもの以外の筋も見えたらよかったなあと思いました。