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食慾堂  作者:ヤマモト  へのレス
こういう店本当にあるの?胃ロウなんて初めて聞いた。作り事だとしてもなんかどっかにありそうだなあって思ってしまうさりげない話だった(採算とれなさそうだけど)。最後もうまくまとめられてる。個人的には他人の食べっぷりで胃を慰めるなんて理解できないけどこれも何不自由なく食べられるのが当たり前だと思っている健常者の考え方なのかなあと思うとちょっと感慨深い。
評価:3.5

美味しかったもの  作者:ぷぅぎゃああああああ  へのレス
ビデオカメラとホラーというとパラノーマルアクティヴィティはすごく怖かった(どうでもいい)
本作は一見すると有り体な怪談話ながら、主人公の表情や声の調子と言動が一致していないところにちらほら不気味さを感じる。
評価:3

秋刀魚の逡巡  作者:ランダカブラ  へのレス
逡巡:決断できずにぐずぐずすること、とある。秋刀魚がなにを逡巡しているのか、主人公がなにを逡巡しているのかまったくわからなかった。
「死んだ後に家族で見るのだろうか」の前後とか、アリのDNAのところ(ちなみにアリのDNAや本能をプログラムというなら、対するバグやウィルスは理性なのではないかと思った。抽象的やクオリアってどっちかというと本能に近いような)とか、いい感じだなあと思った題材はあるのにつまりそれを結びつけてなにがいいたいのって肝心なところが見えてこない。お腹が膨れたり、赤い斑点だったり、終盤の比喩もなにを表してるのかよくわからなかったというのが正直なところ。
評価:2

遡行の終端  作者:もりそば某  へのレス
 話の中の時間経過が明快でないので、理解が困難です。最後は破綻してからそんなに長い時間がたったのだと言いたいのか、女が早くから浮気してたんだという趣旨なのかで話の理解はかなり変わってしまいます。
 主人公に共感することはできませんでした。というのは、この話には、本当の不仲のきっかけが書かれていません。つい手をあげたけど僕は悪くない誤解されてるだけだみたいな話がずーっとつづいてるわけですが、よく読むとその件より前から関係は相当壊れているはずです。ところが最初の不仲のきっかけや、そこから手をあげた日までの経緯がまるで書かれていませんし、その間、嫌われた理由を考えて悩むということでもないようです。ここまで記述がないと、ここに目を向けないこと自体に主人公の闇があるのではないか……つまりは本当はこいつがわるかったのだが、そのことから無意識に目をそむけているんじゃないのかという気がしてくるのです。そういえば、この主人公は、僕らが結婚(入籍)した、と言わずに「僕が結婚をし」たと言ってしまう人でした。作中の妻は夫を誤解して暴力をふるって金をとるだけの存在ですが、本当にこんな人なのでしょうか。夫の方は自己中心的で他人への想像力を欠く人なのは、はっきりしています(そう書かれています)。一度邪推し出すと作中の弁護士への態度やら探偵使った行き先探しはもちろん、「作者からのメッセージ」やもう一作投稿なさった作品の趣向まで、すべてがある方向を示しているようにみることはその気になれば可能なので、結構こわいものがあります。
 いやこれは主人公を突き放して書いているのだというなら(そう願いたいですが)、やはり妻の側の肉声は不可欠なのではないでしょうか。妻がある程度まっとうな事を言ってる(さらには第三者も)のに、主人公がわかってないとか、そういう多声的な仕掛なしには難しいのではないかと思います。自分が相手に何をしたか、相手がこちらに何を希望し何を言ったのか、相手の心中がどうなのか等は一つも書いていないというのがかなりきついのだと思いました。この辺は字数不足に帰すべき問題ではないはずです。

  作者:マグナ: 食欲の秋祭り  へのレス
文章力で何とかしてしまった感があります。消えるのならやせていく方がいいのかなともおもいました。
太っていく方向をそのまま受け入れると、女の食う姿の浅ましさと肉付きが良くなっていく美しさとそれが度を超す醜さの描写やそれぞれの位置づけがうまく整理されずにいるように思います。男と作者はそれを全部「唇」にもってくことで一緒くたに肯定しているようですが、それなら全肯定する男の不気味(でしょ?)さと、そんな都合のいい人をあえて捨てる女の側の感情の手がかりみたいなものがほしいように思います(ので、常識的に過食が浅ましいんでやめさせようとするという平凡な路線になるのが穏当かなあと)。
つまり唇への統合がミソではあるんですが、それこそが雑なので、そこに不足感が生まれるのではないかと思いました。

皆既月食の夜に  作者:秋吉君  へのレス
面白い作品と思いました。
これが犯罪被害者の死体でそれが文明の影なのだとか(世界標準(キリッ)なら、そういう筋でもないと多分許されない)、前半の段階でお二方の容姿描写をぬけぬけとやってしまうとか、本来踏み込むべき領域はあると思います。そういう食い足りなさはあるんですが、ぬるいのが心地よいのも正直あるんですよねぇ

一万円さきいか  作者:毛を植えた男  へのレス
オムライス、あとに関係ないですよね。東京大空襲、すいとん、通天閣とくると、いつどこの話なのか頭がクラクラします。通天閣のすぐ側、新世界に入り口には遊園地があるのですが、そこの話か、と思ったらデパートと書いてあるからなんだかわからない感が増しました。あきらかにメインテーマはお金なんでしょうから、後半のさきいかとパッケージの話を全面的に書いた方がいいと思います。

カイタク  作者:老人A  へのレス
お題にまったくあってない件はおいておきます。
なぜこうなるのかの因果応報みたいなものがないとわけがわからないです。将来が老人だらけになることはただの現実で、それを書いても何が面白いのかわかりません(主人公はその現実から目を背けていた馬鹿な若者ではないのだからなおさらのことです)。駄洒落も意味がわかりません。

羊羹  作者:蛙  へのレス
いい話を落ち着いて書いているので好感がもてますが欲の課題で欲のない話になった感じがします。羊羹が好き、がどこから出てきたかわからないので、それなら人生の途中でそれが幻だったと気づく方が毒があって好きですが、これは脳内で考えるよりも作品化は難しいのでしょう。たとえば死んだ祖母との思い出から羊羹好きが出てきて、節目節目に食べたくなり、それでいろいろと乗り越えるというような方向付けで、思い出と食欲を結びつける筋があるのかなあと思いました。

ヤキニクデビュー  作者:ミネルバトンサーガ  へのレス
性欲の隠喩としての食欲、というのと、願望が叶えられずにやけ食い、食わず嫌いの克服として成長(あるいは喪失)と多重の落ちになっていてうまいと思いました。
蔵書を点検する図書委員のように ってのがまた良いです。先輩が彼女を呼び出すという予告はいらなかったし、彼女もベジタリアンだったなら、いちゃつく前に肉食って見せてほしかったかなとか改善点はあると思います。

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